アラサーOLの備忘録

東京に暮らすアラサーOLです

2018-01-01から1年間の記事一覧

上司との面談1

月曜日、13時から職場の上司との面談をした。食べることは大好きだが、休職中にオフィス街にある定食屋の個室に行くのは気が重い。同僚はこの時間も働いているし、実際帰り道には他部署の先輩とすれ違った。決して楽しくはない面談だ。 私が席に着いてから少…

裁判傍聴に行ってみた4

寺内被告の弁護士はでっぷりとしたおじさんだった。似顔絵を何度も書こうとしたが、顎肉が上手に描けずイケメンになってしまった。西田氏への質問は当然のことながら検察官のそれとは異なり、ピリピリとしたものになった。 弁護士「あなたは被害者が外に出た…

裁判傍聴に行ってみた3

被告人が入廷した。両手は縄で後ろ手に縛られ、手錠がかけられている。お縄にかかるという言葉はあるが、裁判所でその存在を実感することになるとは。手錠もテレビではモザイクがかけられることが多いので、この目で初めて見た。銀色で冷たく、しっかりと重…

裁判傍聴に行ってみた2

霞ヶ関に行くのは久しぶりだった。仕事で仕方なく訪れていた街だが、ぶらぶら歩いて面白い場所では決してない。それでも地下鉄の駅から地上に向かえば落ち葉が舞い、それなりに秋の形になっている。裁判所の前で声を張り上げている人たちも、ダンボールに書…

裁判傍聴に行ってみた1

行きつけのヨガ教室には筋力トレーニングに重きを置いた「パワーヨガ」や中級者向けの「アシュタンガヨガ」のクラスがある。ほぼ毎日通っているとはいえ、10月からヨガを始めた初心者にはとても太刀打ちできないので、そういうクラスの日はたちまち暇になる…

富山への旅10

(続き) おいしい朝食の後に二度寝するのは旅の喜びの一つだと思う。普段の倍くらいたくさんのご飯を食べて、ぐっすり眠ると最高の気分だ。だから朝食に遅刻してもその後に眠ることだけはしっかりと考えていて、完食後は余韻に浸ることもなくさっさと部屋に…

富山への旅9

(続き) 目が醒めると、ロングワンピースのままベッドの上に転がっていることに気づいた。掛け布団にファンデーションがついていないだろうか。無理やり現実的なことを考えているときは酔っ払っているときだから、自分は相当飲んだのだと気づく。医療関係者…

富山への旅8

(続き) 祭りから戻るバスの中には富山や八尾のことを教えてくれる老夫婦がいた。老夫婦といっても60代半ばくらいで、見た目も話し方もとても若々しい。たぶん地元に住む夫婦が何かの記念に宿泊したのだろう。宿の人や他の宿泊客とも楽しそうに話していた。…

富山への旅7

(続き) 旅の準備を全くしていなかったわたしに、宿は申し訳ないほど優しかった。出発直前に届いたメールには「おわら風の盆の前夜祭があるのでバスを運行します。いかがですか」という丁寧な文章が添えられていた。 「おわら風の盆」は富山県八尾町(現・…

富山への旅6

(続き) ジャグジーで泡が出続ける秒数をカウントしていたら、もうすぐ夕食という時間になっていた。慌てて髪を乾かしつつ、部屋に戻る。「館内は浴衣で過ごせる」と案内されていたが、浴衣の帯がうまく結べないほど不器用なので、ロングワンピースに着替え…

富山への旅5

(続き) 旅とは全く関係ない話だけれど、第二次性徴期から肩こりに悩まされない日はなかった。胸が膨らんだことにも、下半身に体毛が生えてきたのにもびっくりしたけれど、それより何より肩こりのひどさに驚いた。それまで肩が凝るなんて考えたこともなかっ…

富山への旅4

(続き) CREA2017年2月号 楽しいひとり温泉 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/01/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 買ったことをすっかり忘れていたCREAを熟読して宿を決めた。 本当は行ったことのない中国・四国地方の温泉にでも行こ…

富山への旅3

(続き) 富山県美術館が気になったのは設立された経緯やコレクションの内容よりも 「世界一美しいスターバックス」の近くにあるというのが本当のところだ。 コーヒーにはなんの思い入れもないが、世界一と名のつくものは見てみたい。 その途中で美術館でも…

富山への旅2

(続き) 結局一睡もできないまま羽田空港に向かった。ターミナル駅から30分はかかるバスの中でも全く眠れなかった。 「こんなことなら早いうちに睡眠導入剤(2種類)飲んでおけばよかったな。もう一便遅い飛行機(11時着)にすればよかったな。そもそも富…

富山への旅1

「富山って観るところあるの?」 東京・森下の焼肉屋「静龍苑」で名物のタン塩にがっついていた私は会社の先輩にこう聞かれ、答えに窮した。 会社を休職してから約3ヶ月。 そろそろ本を読んだり(最近まで文字の意味を認識するのが難しかった) 動かなくて…