アラサーOLの備忘録

東京に暮らすアラサーOLです

リワークと復職

復職のリハビリを始めて4週間が経った。世間一般ではそれを「リワーク」と呼ぶらしいので、わたしも倣ってそう呼ぶことにする。精神疾患を抱える人が300万人を超す日本で、リワークがどれほどの知名度を持つのかはまた別の話である。リワークに通い始める前は緊張と不安と疑問が入り混じったような気持ちだった。主治医*1はリワークに対して否定的な意見を持つ人だったし、自分としても意味があるとはとても思えなかった。それならさっさと復職した方が労働者にも企業にも、不透明感が増す世界経済にも良くない?と考えていた。

 

ただ、通い始めてすぐに「これは意外と効果があるかも」と(上から目線で)思い直した。朝8時台の東京メトロに乗ること*2や、オフィスを模した医療機関で作業することも有効だったが、それ以上に与えられた課題をこなすことで復職へのイメージが明確になったことが大きかった。

 

課題は上司が考えてくれた。編集という職業上、雑誌や新聞を読んで改善案を出すというシンプルなものだ。始める前は「何だこの適当な課題。あの人(上司)、全然わたしのこと考えてないじゃん」と(偉そうに)思っていたが、やってみると自分の能力や適性にぴったりと合っていた。「やっぱり自分には編集しかない」とまで思った。パワーポイントを人生で一度も使わず、プログラミングも組めないわたしができるのは、結局編集関連しかないのでは、と。

 

他の参加者(男性が多く、ほぼ30代以上)は真面目そうな人が多かった。休職に至るまでの出来事や考え方を聞くグループワークは興味深く、みんな色々あるんだし、わたしだけ変なわけではないのだと実感した。ストレスコーピングやアサーションなど、今まで知らなかった概念を学べたのも良かった。問題にぶつかったとき、諦め、逃避、否認の姿勢をとってばかりだったのを思い出した。Just do it.の精神を持ちたい。

 

自分の価値観が分かるテスト(要印刷)。

わたしが大切にしたい価値観は命、健康、心の豊かさ、主体性、誠実。仕事のあり方は焦らない、ワークライフアンドバランス、リラックス、コツをやる、問題を発見する、だった。アップダウンの激しい会社人生の裏返しだと思う。

 

参加者のなかには寝ている人、Amazonでスニーカーを探している人、認知(考え方)が歪んでいる人など、わたしから見ても復職が難しそうな人たちもいた。彼らに比べてたら、わたしはすごく真面目だし、たぶん大丈夫だわ!と思った。見せかけではない自信を持ち、新たな人生が歩めますように。

 

 

というわけで、そのうち復職します!ブログのタイトルも変えます。

 

 

おまけ

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わたしを癒してくれたブレスケア必須の焼肉ランチ

 

*1:産業医と異なる

*2:心頭滅却の修行である