「ヘンリー8世」
彩の国さいたま芸術劇場で「ヘンリー8世」を観た。
主演・阿部寛、演出・吉田鋼太郎。この組み合わせに引かれてS席(9500円)のチケットを買ってみたんだけど、うーん。チケットに1万円払って、平日に都内から埼玉(与野)に観に行く価値はないかもしれない。
阿部寛は背が高くてイケメンだけど、舞台上だとその恵まれた身体を持て余しているように見えた。声も枯れていたし。物語は進むのに、阿部寛は何も変わらない。阿部寛は阿部寛というか・・・この辺りキムタクに通じるものがあるのかもしれない。あと顔が小さすぎて、表情がよく見えない。舞台は吉田鋼太郎くらいの顔の大きさがいいよ!!阿部寛は映像で見て楽しもう、と思った。
主人公が重たいやつだったせいもあるけど、カーテンコールでニコッと笑った阿部ちゃんはとても可愛かった。やっぱり阿部寛は笑ってくれた方が嬉しい。阿部寛が笑う→日本国民が笑う→世界が不思議がる→世界平和の流れにつなげよう。
キャストで良かったのは断然キャサリン妃役の宮本裕子だな。彼女に同情しない人がいる?本当にヘンリー8世はクズ野郎。
世界史を勉強してきた人ならわかるけれど、ヘンリー8世って自分の欲望のために国家の宗教まで変えちゃうような男。簡単にいうとクズ。だから彼の成長物語として描かれているのがすごく不思議で、シェイクスピア忖度しすぎっしょと思ってしまう。矛盾をはらんでいる話です。まーフィクションですからね。
舞台関係ないところで言うと、咳込む人多すぎ!マスクしているからって、ゴホゴホ言って良いわけじゃないんやで!!ミュージカルならともかく、シェイクスピア劇なのに〜〜〜。咳1回ごとに1万円取るってことになったら、だいぶ咳込む人は減るはず。家じゃないんだから、もうちょっと周りのこと考えようぜ。
阿部ちゃんといえばこれ。